機械検査 実技学科 問題3
機械検査で出てきそうな問題を作りました。
図はWindowsのペイントを使って手作りなので見にくい部分もありますが、解答はできます。
ぜひチャレンジしてください!!!
問題
上図に示す部品のB面とA面及びC面の交線の距離Lを、下記の測定器及び測定用補助具一覧表に示すものを使用して測定する場合、段取り図、段取り方法、測定方法及び距離Lの計算式を求めてください。
品名 | 寸法または規格 | 数量 |
外側マイクロメータ | 目量 | 1個 |
測定用ローラ | 直径約20mm 長さ40mm | 1個 |
精密定盤 | 1個 |
解答
段取り図
段取り方法
1.測定用ローラの外径を外側マイクロメータで測定しDとする。
2.測定用ローラをA面、B面に接するように入れる。
3.外側マイクロメータでD面からローラ端部までの寸法X1を測定する。
4.2と同様にB面とC面にローラを入れる。
5.3同様にE面からローラ端部までの寸法Y1を測定する。
6.外側マイクロメータでE面とD面間の寸法Mを測定する。
計算方法
△O1P1Q1
\(△O1Q1=\frac{d}{2}\)∠O1P1Q1=30°
\(tan30°=\frac{O1Q1}{P1Q1}\) \(P1Q1=\frac{O1Q1}{tan30°}\) \(P1Q1=\frac{\frac{d}{2}}{\frac{1}{√3}}\) \(P1Q1=\frac{\frac{d}{2}×2}{\frac{1}{√3}×2}\) \(P1Q1=\frac{d×√3}{\frac{2}{√3}×√3}\) \(P1Q1=\frac{d√3}{2}\) \(X=X1-(P1Q1+\frac{d}{2})\) \(X=X1-(\frac{d√3}{2}+\frac{d}{2})\)\(X=X1-d(\frac{√3}{2}+\frac{1}{2})\)・・・1
同様にYも次の式で求められる。
\(Y=Y1-d(\frac{√3}{2}+\frac{1}{2})\)・・・2
距離Lは次の式で求められる。
L=M-(X+Y)・・・3
3に1と2を代入する。
\(L=M-{(X1-d(\frac{√3}{2}+\frac{1}{2}))+(Y1-d(\frac{√3}{2}+\frac{1}{2}))}\) \(L=M-{X1+Y1-d(1+√3)}\)\(L=M-X1-Y1+d(1+√3)\)・・・答え
左右対称の式になりそうなら片方だけ詳しく書いてもう片方は使用する式にした方がいいです。
こんなに書くと時間がありません!
分からない、書き直す、そんなことをすると答えにたどり着くまで時間が無くなります。まずは段取り図、段取り方法を先に終わらせ、計算方法では部分点を狙いましょう!
他にも2級レベルの問題の解説しています。
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