機械検査 実技学科 問題7
機械検査で出てきそうな問題を作りました。
図はWindowsのペイントを使って手作りなので見にくい部分もありますが、解答はできます。
ぜひチャレンジしてください!!!
問題
上図に示す部品の円筒Aの中心線XX’から穴Bの中心線YY’までの寸法mを下記の測定器及び測定用補助具のみを使用して測定する場合、段取り方法、段取り図、寸法mを求める計算式を求めてください。
測定器及び測定用補助具一覧
品名 | 寸法又は規格 | 数量 |
スタンド付きてこ式ダイヤルゲージ | 目量0.01mm | 1 |
外側マイクロメータ | 目量0.01mm | 制限なし |
ブロックゲージ | 制限なし | |
測定用ローラ | 直径約15mm 長さ40mm | 2 |
精密定盤 | 1 |
解答
段取り方法
1.定盤上に部品のC面を下に密着するように置く。
2.測定用ローラの直径を外側マイクロメータで測定しdとする。
3.円筒Aの直径を外側マイクロメータで測定しDとする。
4.定盤上の部品に対して2個のローラを図のように置くき、測定用ローラの外側を外側マイクロメータで測定し、長さをLとする。
5.定盤から穴Bの最上部までの高さをてこ式ダイヤルゲージとブロックゲージを使用して測定しH1とする。
6.定盤から穴Bの最下部までの高さをてこ式ダイヤルゲージとブロックゲージで測定しH2とする。
段取り図
計算方法
寸法mの求め方
\(m=S -R・・・1 \)
△OPQにおいて
\(OP=\frac{D+d}{2}\)・・・2
\( PQ=\frac{L-d}{2} \)・・・3
\(OQ=\sqrt{OP^2-PQ^2}\)\(OQ=\sqrt{(\frac{D+d}{2})^2-(\frac{L-d}{2})^2}\)
\(OQ=\frac{1}{2} \sqrt{(D+d)^2-(L-d)^2}\)・・・4
よって
\(S=\frac{d}{2}+OQ\)
\(S=\frac{d}{2}+\frac{1}{2}\sqrt{(D+d)^2-(L-d)^2 }\)
\(S=\frac{1}{2}{d+\sqrt{(D+d)^2-(L-d)^2}}\)・・・5
Rについて
\(R=\frac{H1-H2}{2}+H2\)・・・6
H2に2をかける
\(R=\frac{H1-H2}{2}+\frac{2H2}{2}\)
\(R=\frac{H1+H2}{2}\)・・・7
5と7を1に代入
\(m=\frac{1}{2}{d+\sqrt{(D+d)^2-(L-d)^2}}-\frac{H1+H2}{2}\)・・・正解
分数をまとめると
\(m=\frac{1}{2}{d+\sqrt{(D+d)^2-(L-d)^2}-(H1+H2)}\)・・・正解
難しいなと思ったら6と7を1に代入しても大丈夫です。
\(m=\frac{1}{2}{d+\sqrt{(D+d)^2-(L-d)^2}}-\frac{H1-H2}{2}+H2\)・・・正解
他にも問題作りました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません